人生の夏休み。クラフトビールのブリュワリーを巡る旅に行ってきた。あちこちにブリュワリーが出来ていろんなところ見に行くけど、チャリでも車でも「飲んだらそこで終わり」の感じになるのでブリュワリーに行っても飲めないことが多い。それならブリュワリーを繋いで走ってみよう、という簡単な思いで出発した。
Day1 鳥羽、伊勢→伊勢角屋麦酒
初日、大阪から鳥羽まで友人の車でトランポ。日程的に自走でいけなくもなかったのだけどこの区間は前に走ったことがあるので今回はパス。結果的に「大阪から東京まで分割してキャノンボール」は達成しているので(大阪のどこかとか東京のどこかとかは野暮なので触れない)
で、鳥羽あたりで面白そうなところを友人と走って、そのまま自走で伊勢に戻る。ルート的には西に向かって逆走になるのだが伊勢角にいくことが目的なのでそれでよい。
フェリーに自転車を積み込むと一気に旅情が増してくる。たまらん。
とにかく景色が穏やかでいい。伊勢湾、工業地帯も大きいのだけど景色が良いので好き。
真珠、牡蠣、その他海産物の生簀みたいなものが見えるのが伊勢湾らしさある。友人のCORNERは先日納車したばかり、新しいバイクで走るのは楽しそうでよいな
初日はトータル30km程度で伊勢角に到着。なんとなく撮ったけど翌日からもこの構図で毎日写真とることになる
ちなみにここで飲んだのは定番のHAZY IPA。伊勢角のヘイジーは大阪でもよく飲むけど現地でタップで飲む感動で旅の始まりを実感。
ローカルグルメを満喫しに市内をふらふらと。ドライカレーにカツとカレー。こういう感じ、楽しいな。
ちなみにこの日のゲストハウスで荷物に入れていたはずのビブショーツを忘れていたことに気がつく。ここから400kmをパッドなしで走ることが確定。なかなかきついけれど、素直に諦めて寝る。
Day2 鳥羽、渥美半島、浜松→Octagon Brewing
2日目は「自走でオクタゴン」を目指して浜松へと向かう。と言いつつも、浜松のオクタゴンはマンボウでクローズしていることはわかってたので切ない気持ちを抱えつつ一路東へ向かう。隣のWCBが空いているならそれでよしとするしかない。静岡でもWCBに行くのでできれば浜松は違うところに行きたかったのだけど仕方ない。
早朝の二見ヶ浦。夫婦岩、小学校の修学旅行でも見に行ったけど、なかなか良いものです。朝まだ開けきってない頃なので人も少なくて遠目にも綺麗に見えた。
8:10のフェリーで愛知県に渡る。ここの時間が遅れると大幅に予定が押してしまうので助かった。
ここから先、「太平洋自転車道」なるものをある程度なぞりながら走ることになる。標識があることはありがたいのだけど道路自体が整備されているとは言い難く、もうちょっとやり方あったんちゃうんかと思うことが多かった。自転車道作ってる人、多分いろんな政治的なものと戦ってはいるのだろうけど大体面白くないところが多いので困る。
基本的にずっと海を眺めながら走る。堺の海は基本的に工業地帯なのでこの感覚はかなりグッとくる。
途中、足跡もついていないような砂浜が続いてひたすら押し歩く。ここが一番キツかった。晴れていて良かった。走れない区間もいくつかあったけど、舗装路、グラベル、サーファーしか来ないような浜辺の道を走るのはかなり楽しかった。
フラットダート、海外のグラベル写真でよくみるようなやつ何ちゃんと日本にもあるので、改めてこの辺りは走りに来たい。鳥羽から浜松、ゴールデンルートではないだろうか。
当然シューズは砂まみれ
全く走れない藪や砂地が続くと「グラベルって道だ、すげえ」となって満足度のレベルが最低限で済むので本当に楽しい。
浜松について、なんとなく見かけたノボリに惹かれてコーヒースタンドに。2月にオープンしたばかりだというけどゴール前でやっと一息つけた感じで楽しかった。
浜名湖を越えて、浜松市街地を目指して防潮堤を走る。ここは前に来たことがあるので「もうほぼ到着」とかなりテンション上がった
到着したオクタゴンはやっぱり閉店。まあわかっていたのでこればっかりは仕方ない。
隣のWCBでビールを。「ROAD TRIP」は気分的にちょうど良かったのだけどここまで来て缶で飲むのもあれなので諦める。
WCB OASISにて、Be easyとBlack Tideのコラボ「hopstories」をいただく。ジャケットが可愛かったのけど生で飲むとジャケットの感じが伝わらないので毎度残念。いやー、100kmオーバーで走ってきたので何飲んでもうまくて最高。
そして夜はラーメンと餃子。浜松の友人とまったりお喋りしてその日は解散。
Day3 浜松、静岡→WEST COAST BREWING
年度末に有給消化中の友人と浜松駅で集合して一緒に静岡まで付き合ってもらう。こういうのありがたい。今回、「全部一人で粛々と走る」というのでもなく、「仲間と一緒に楽しく走る」みたいのだけでもなく、走るところと楽しく行くところのバランスが自分的にはちょうど良かった。
浜松駅南にコンビニ集合、補給食仕入れて出発。
見送りに来てくれた友人と、本日のアテンダント
自分でルート入れて走るのと、誰かに道を案内してもらうのは全く違う体験でどちらも面白い。
途中で通った掛川ビールは昼頃だったしやってないのわかってたけど記念に閉店写真。
年始に初詣に行った事任神社に立ち寄って安全祈願。
東海道の旧道難所を通り越えていくのだけど、途中で桜が咲いてたので写真撮るふりして休憩。
「旧東海道の石畳をグラベルバイクで走る」みたいなの少し楽しみにしてたけど路面と斜度がとてもじゃないけど自転車向きではないのでスルー
金谷の蓬莱橋。とにかく景色が綺麗。かつてここを通った多くの旅人に想いを寄せる。
以前家族で来た場所だけど、ずっと繋いで自転車でくる感慨深さがなかなかよい。
静岡に入って用宗のブリュワリーに到着。ここから市街までまだしばらくあるので中の人と少しお喋りするのみで通過。
近くにゲストハウス もできて、部屋にタップがついているという変態仕様なのでここはここでまた来たいと思う。
そして静岡駅近くのビアバー「12」に到着。ビールうまー。
さらに近くのビアバーOWLEにも立ち寄る。大阪のDerailleur Brew Worksが置いてあったのでここまで付き合ったもらった友人にお土産で手渡し。
この日のホテル、部屋の中に自転車を置かせてくれた。こういう宿が増えてくると旅がしやすくなってとても良い。
かなり長くなったので、前半はここまで。後半につづく。