何度か一緒に走ったことがある友人と「今度はお互いの真ん中あたりで走りに行けたらいいっすね」みたいな事を言ってたことがあって、調べてみたら信楽がちょうどいいあたりで林道もそこそこ面白そうだったので集合した。
大阪堺、三重松阪、愛知春日井。みんなが1時間半ずつくらいでちょっと遠出した感があって、極端に負荷が大きくもないあたり
地理院地図やネットで見かけた情報で面白そうな道をピックアップ。なんとか繋いで走れそうかなとルートを考える。
地図を見て、面白そうなところを考える事自体が趣味みたいなモンなので夜な夜なルートを考える。走ることも楽しいけど、地図を見て計画立てること自体が楽しい。自転車はいろんな楽しみ方があると思うけども、例えばレースで上位に行くとか自分の身体を自由に操るとか、そう言うのと同列に僕は「どこを走るか考える」のが好き。
去年から色んな人にアテンドしてもらってその人の地元を走って来たけど、知らない道を走ることはそれ自体が面白いし道を知らずに走る事で色んな驚きや感動がある。そう言う新しい体験とは別に地図を見てルートを検討して周りの店や地域、はたまた歴史や地理に想いを馳せる事が「自転車に乗る事」に含まれてたのしいのだ。
歴史の面白さは今と同じ場所への連続性があるところだよなあ。「かつてこの道を家康が歩いた」と言われてもそこまででもないけど、例えば史実に「あそこの峠越えるのめっちゃキツイ」と書かれてたらすごく親近感出てきたりするよな。
旧街道を辿るとか、長い峠を登るとか、景色の綺麗なとこを走るとか、テーマを持った楽しみ方も色々。今回道を調べてて出てきた名所の中で「家康の伊賀越え」なるものがあって、これが芋づる式に面白そうな情報がつながっていく。堺から出発して尾張の国まで。いつか走ってみたいと言うシンプルな思いとともに、今まで特に気にして無かった歴史の事にも少し興味が出てきたりする。
ジロのグラベルコースが来春オープンするとニュースをみたけど、もちろんそれも興味はあるけど、快適なグラベル探して日常と連続している古道や山道を探検するのはちょっと違った楽しみがある。
面白そうなところを走りたいと言う気持ちと、冒険や旅とが近いところにあって、自転車は徒歩よりももう少し行動範囲を広くするから面白い。
同行してくれる友人は「面白そうな道走りたい」だけかもしれないしそれはそれで構わなくて、親密な友人と気軽に集まれるところに、興味深い道がたくさんあると言うことがとても面白い。