Play! Bike! Camp! バイクパッキング記録ブログ

40代子連れのおっさんが、バイクパッキングやポタリングする記録のブログ。

自転車で塗装のカラーオーダーを決めるまでの道のり

自分の記録がわりに、オーダーバイクの塗装をいかに決めたかの推移を書いてみる。誰かの役に立てばいいけどこんなもの自分の考え方次第なので何かの役に立つとは思わないけど自分用だからまあいいや。ブログなんてそんなもんですね。


「オーダーでチャリ作るなら、ペイントも売ってないようなかっこいいのにしたい!」というのがそもそもあった。普通のやつなら買ったほうが安いし、市販の完成車のデザインがどうも好きじゃなかったからなあ。ANCHORのカラーオーダーでマジョーラカラーできるのにはかなり惹かれてた。マジョーラマゼラン一色でやろうかとも思ったけど、それだったらアンカーでいいなと思ってあれこれ考え出した。

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カラーシミュレータの限界

まずは、いろんなところにある自転車のカラーシミュレータであれこれ試してみた。こんな色の組み合わせ、こんなデザインのパターン、あれこれ考えながら色を組み合わせてグッとくるやつを選ぶ。

www.anchor-bikes.com

cycle.panasonic.jp

cocci.co


ふむふむ、好きな色、形、組み合わせなんかをやっさもっさとやってみる。そしてあっという間に限界にたどり着く。色の種類や組み合わせ、切り替えなんかが「メーカーの売ってるやり方」でしかできないわけだ。そりゃそうだ。だったら自分でやるしかないか、と思い至る。


▼パナのパターンでこんな感じ。ん〜、もっとかっこよくしたい。
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テンプレートをダウンロード

具体的なキーワードは忘れてしまったけれど、パスデータを編集できるAIだかPDFだかのデータをネットで探して落とす。無料のテンプレートって至る所にあるんだなあ。いらないパーツを省いて色ぬりできる状態に編集して、その編集するためだけにMacにAffinityDesignerってソフトも入れた。家庭でIllustrator元取れるほどには使わないし互換のソフトで十分かなあ。

フレームの色をあれこれ塗って、パスの色を組み合わせて、なんとなく好きな感じを作ってみる。基本的には最後までこの作業でファイルを作って塗り分けの指示もここで作ってしまうのだけど、自分一人で考えているとどうしてもネタが足りないし「世界中のかっこいい自転車」の情報が足りなくなる。なるほど、デザイナーさんって大変だ(違う

▼今見てみるとこんなの絶対ないよなあ
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ネットでネタ探し

instagrampinterestGoogle画像検索、etc... とりあえずいろいろキーワード入れながら自分の好きそうなバイクを探す。最近のやつならKLEINの紫グラデとかCannondaleの赤黄色とかが結構好みだったんだけど、それも結局「だったらそれを買えばええやん」となってそのまんま作るのもかっこ悪いなあとおもったりして。

そして見つけたのが「field cycle」の自転車で、切り替えの自由さとかクラシックな雰囲気とか色の鮮やかさとか、そういうのが全部かっこいい。やばい、これ欲しいなと思ってサイトの中をくまなくみてた。これ、大阪でやってたらオーダーしに行ってただろうな。次作るときはここに頼んでもいいなと思うくらい。

www.fieldcycles.com


自分が特に目を惹かれたのは、ダウンチューブやシートチューブの切り替えで、ANCHORのクロモリみたいに「クラシックにしすぎない」ところがいいなあと。なるほど。スタイルはクラシックでも配色や切り替えがシュっとしてて古くない。たまらん。


▼ピンクと黄色、下手すると釣りの浮きみたいになるけどかっこいい
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▼切り替えはシンプルだけど色のバランスがいい
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▼こういうシートステイの切り替えもいいなあ
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結局そういう要素全部最終的に取り入れたけどね。そして元ネタのクラシックなやつもいろいろ見てみる。


▼PEUGEOTのクラシックさやばい。チェッカーフラッグも迷った
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▼LAPIERREってこんな渋いのあったのか!
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この辺で「赤入れたいな」ってのは大筋決まってた。多分毎日「赤 クロモリ ビンテージ」とかで検索してたはず。


▼単色ならスーパーコルサのこれも捨て難い。ラグのメッキ塗装たまらんな
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▼ということで10パターンくらい塗り分けや色の組み合わせ考えてこうなった
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色の組み合わせを詰める

ふと出来上がって「これかっこいいなー」とニコニコしながら通勤電車でみてたら「これ、イタリアやな、、、それならいっそフランストリコロールにするか!」と思い至って、5月くらいの「オーダーすることは決めたけど、ボーナスの額が確定するまで浮かれてはいけない」というタイミングで決定していた。Twopedalさんにも、こんなパターンができるかとかは随時相談しながら「色の切り替えはアップチャージいるよー」といわれて極力数を減らすようにした。


色の切り替えは、大まかな感じだけMacで塗り分けて方向性を詰めておいて、それから塗料を限定していくのに「プラモ 塗料 サンプル」とかで検索する。あとはカラーチャートのサイトもかなりみたな。

▼こんなサイトをまじまじみてた
www.colordic.org


で、絞った色の名前で、実際に使われている塗料や製品を調べたりする。このころの検索履歴とかかなり恥ずかしそうだな。


▼水色パートはこの色が一番参考になったかな。PANDAかっこいい
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▼マゼンタはチャリのフレームでこんな感じ、実際にはもっと落ち着いた色にした
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多分このあたりでフレームのオーダーには行ってたと思う。お店で渡してきたデータがこれ。
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オーダーしてから気になること

何事もそうだけど、注文した後はあれこれ気になってしまうからなるべくみないようにと心がける。ところがこのタイミングでブログも始めてチャリでバイクパッキングに行ったりするようになったもんだからかなりいろんなチャリをみる機会が増えていた。そのタイミングでネットで見かけたのが、バイクパッキングとかロングライドとか検索してると常に引っかかる、つむり氏の自転車。水色と白のツートン、クロモリのオーダーだけどクラシックさは弱くて線の細い戦闘車両とでも言わんばかりの装備。かっこいい。

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シクロジャンブルで実物見たときは思わず声が出た。



あと、AllCityのMr.PINKはいろんな国内外問わず世界中のチャリ屋で一気に情報取り上げられるようになって目にしたけど、「これ、わしの頼んでるパターンやんけ!」とかなりの衝撃を受けた。青と赤の配色や色自体は違うけど、印象としてトリコロールの切り替えが似た雰囲気になってる。オーダーして数ヶ月、音沙汰なさすぎてモヤモヤしてたタイミングで自分の仕上がりのイメージがみえたのでかなり喜んでネットで情報漁ってた。


▼Mr. PINK
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ちなみにカラーはかつてのメルクスの自転車がモデルというのでそれも調べて見たけどかなりかっこいい。
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メルクス、ニューヨークでも見かけたけどかなりかっこいいのよね。うむ、、、。いいなあ。
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そうしてようやく出来上がったのがこちら。うーむ、シンプルな中に気品がある。あまりにもモニタの中ばかりでみてたので、実際に目の前で見たときにはなんか不思議な違和感あったなあ。電車の中でキアヌ・リーブス見かけたみたいなそんな感じだろうか。いや、地下鉄でイニエスタおったぞ!くらいの方がリアルか。

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結局は、世界中の名作のエッセンスを適当に組み合わせてそれっぽくしただけなんだけど、自分としてはかなり気に入っているし今でも廊下に吊り下げてあるの見てにやにやしてしまう。なんというか、いいなあ。今週末は家族旅行で全く乗れないので、来週は平日仕事午前休でも取って軽く走りにいこうかなんて思ったりしてね。昼からバテて仕事になるか不安だけど。ははは。