Play! Bike! Camp! バイクパッキング記録ブログ

40代子連れのおっさんが、バイクパッキングやポタリングする記録のブログ。

奈良の山添村「カントリーパーク大川」までバイクパッキング

月曜日に有給とって、日月で友人数人とキャンプツーリングに行ってきた。僕はバイクパッキングスタイル、友人はフロントパニアのキャンプツーリング、現地に車で合流してキャンプしてから翌日サイクリングの友人もいたりと仕事の都合のつく範囲でめいめいに参加。そういうのも悪くないねえ。

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往路:自宅〜天理の平坦ルート

日曜の昼に堺市の自宅を出発、大和川を走って柏原のリビエールホールで友人と待ち合わせ。柏原から山添村のキャンプ場まで60kmの二人旅で多少のアップダウンはあるけどほぼ平地。いつもより+6kgの荷物もそこまで負担でもなく、けっこうすいすいと走って行く。

ルート考えるときに「登りはきついけど下りで休める」と考えるか「平地はパワー使わないけどずっと漕ぐからけっこうしんどい」と考えるのかはなかなか考え方が分かれるところだなあといつも思う。25kmくらい、盆地のひらけた眺めを楽しみつつだらだらとこいで天理に到着すると流石に天理教の建物も多いし、法被を着た人も多い。車で来た事はあるけど違う街に来たなあと実感する。


「早く走る」ということ自体にはさほど興味はないのだけれど、この「平地の移動」みたいなタスクをさっさと終わらせられるかどうかみたいのは旅程の計算にも必要だし脚力の問題なんだなあということをつくづく実感する。街中の移動は信号も多いしそんなに楽しいも世ではないものなあ。

往路:天理ダムの激坂〜山添村まで

そして天理から始まる激坂。ダムに向かって走り、カーブを曲がってダムがドーンと見える瞬間の恐怖と感動。あの上まで行くのか、、、という軽い絶望。

流石に最大18%くらいの激坂区間は荷物を積んでると結構ハード。なくてもしんどいよあれ。


だいたいのコースの感じは頭に入ってるけど先がどのくらいあるのか細かく見れないのは不安感もあって大変で、こうなるとルートや残りの道が見えるガーミンなんかはやっぱり便利何だろうなと考えたりする。不安を抱えつつ必死に坂を登ると登りきった時のカタルシスは大きく、ダムの上からみる景色に達成感とか到達感とかそういうのがぐわーっとやってくる。



そこからもさらに4kmほど登りがあって、記録で見てみると4kmの間に4回ほど休んでてここは結構きつかったなあと思い出す。心拍最大187ということで数値化すると自分の限界も自ずとみえてくるのね。そして登った後にようやく見つけた自販機で補給。自販機を作った人に心から感謝する瞬間。




そこからはほぼ平坦基調、アップダウンありつつ緩やかに下りでキャンプ場を目指す。地図で調べてた食料品店が閉まってて絶望的な気持ちになりつつもその少し奥に開いてる店を見つけてあれこれ買い込んだりしたけど。田舎の食料品事情すごい。みんなどこで買い物してるんだろうか。


▼往路のルート



カントリーパーク大川に到着

かなり細い道を抜けたところにあるキャンプ場。1サイト1,500円と格安。芝生が広がって、川面があって、静かでいいところだった。土日とか連休だともっと混んでて雰囲気が違うんだろうけど4組くらいしか泊まってなくて広々してていいところだった。



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ここを今夜の野営地とする! #到着 #camp #campride #beer #rideandbeer #bicycle #bikepacking #ぷはー


テントとタープを張って、飯食って、酒を飲んで、キャンプから合流の友人を待って少し話もするけど流石にけっこう疲れて22:00くらいには就寝。初めてのタープ泊、風もなくて雨も降らなかったのでとても快適だった。詳しくはまた別の記事で。

「バイクパッキングとは?」みたいな話の流れで「自転車でキャンプ道具積んでキャンプ行くだけなら要するにキャンプツーリングやんか」的な話はあるだろうし、トレイルを何日も走るアメリカみたいなやり方もあるだろうけど、キャンプできる場所も限られているし設備が整って他に迷惑かけることもないし、キャンプ場最高やなと本当に思いますよ。


復路:ツールド月ヶ瀬

朝起きて、思ったより冷えたねーなんて話しをしながら朝飯食ったりコーヒー飲んだりして談笑。キャンプの朝のこう言う時間たまらんよね。ぼちぼち片付けて当日参加組との合流ポイントに車組は荷物積んで出発、僕は自走でえっちらおっちらと出発。駐車場で荷物を降ろして月ヶ瀬近辺を走りに行く。この日はついて行くだけなので気楽。


荷物を下ろすと当然だいぶん軽くなって一気に走りやすくなる。ああ、昨日はこれを積んでたんだなあと実感するし、バイクパッキングの根底にあるウルトラライトの考え方はやっぱり正しいわなあなんて思う。荷物は軽いに越したことはない。その上で楽しむ要素とか好きなもの持って行くとかそう言うのも必要だとは思うけれどね。


登ったり降りたり、5人で走って自転車の種類も脚力も様々なので人が走ってるのやギアの使い方とか見てると面白いなあと思うのと、普段1人や2人に慣れてると違った新しい発見がいろいろあるのは新鮮。うむ。



30kmくらい走ったところで一旦解散。車組はそのまま帰れるのでさらに走りに行くとのだけど僕はまだこれから帰路につかないといけなくて、荷物を積んで奈良駅まで自走する方へとペダルを回す。ああ、荷物重たいな、、、

復路: 月ヶ瀬〜奈良駅

ここからは完全に一人旅。休んでも良いし飛ばしてもいいので気楽。どっちがいいとかもないけどソロライドの楽しみはまた別のもんだなあと思う。ルート考えて、適当に休んで、補給食の羊羹食べながらハンガーノックだけは避けながら先へと進む。月曜なのでほとんどサイクリストとすれ違わない。いいなあ、意識することもないし車の数も少なくてのんびり走れる。


そしてここでまた脚力問題が出てくるんだけど、補給食取りながら走ってるから腹が減ってるわけではないけどちょっとなんか食いたいなあと思ったりして、そんなにいろいろはないから峠の飯屋みたいなところでうどんとか食べようかと思ったりするけど、残りの距離と時間、登りがどのくらいあるかなんてこと考えてるとそんなにのんびりしてもられないなあと思ったりして、休憩や食事のことを考えるともっと余裕のあるコース設定が必要。かと言って余裕持ちすぎると行動範囲限られてくるしなかなかうまくいかないもんだなあ。

そんなこといろいろ考えつつ気がついたら「奈良公園10km」なんて標識が見えて来て、2日間の登りを全部取り返すような長い下りがやってきた。

日常生活でこんなにはっきりとわかるカタルシスはなくて、自転車の場合コースにもよるけど頑張って登ったら頂上で達成感があってそこから下りが待ってるという楽しさが明確。登ったしんどさの分だけ下りの面白さがあって、荷物が多いとその分バイクコントロールも慎重になるけど見晴らしの良いストレートはちょっと思いっきり踏んだりしてたまらんなあと言う気持ちになる。

奈良で鹿見てからJRに乗り込む。ああ、電車ワープ素晴らしい。前日にあんなに長かった平地をさらっと超えて柏原まで戻ってきた。見慣れた景色。

復路: 柏原〜自宅

もうこの時点でかなり疲れ果て最寄り駅まで電車移動も夢に見るのだけど、高校生や買い物のおばちゃんが混み合ってること考えたり、天王寺のターミナルで乗り換えると思うとやっぱり憂鬱。柏原から自宅まで大和川沿いで15kmをエッチラホッチラと進む。ママチャリに抜かれ、2人乗りの高校生にも抜かれる。西陽を浴びながら2日間のことを思い起こして「疲れたなー」なんて思って帰宅。

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帰って来たー!


途中のワープはありつつ、いつも走ってる道に戻ってくるのはなかなか感動的。単体で遠くに走りに行くのも楽しそうだけど、自走できる距離ってのは違った楽しさがあるなあ。これが早い人だともっと広い範囲になるんだろうけどね。

「そうそう、こういうのやりたかったんだよ」って思ってたこと

2日間荷物積んで走りながらずっと「そうそう、こういうのやりたかったんだよ」って思ってた。自転車ってアホほど選択肢があって「走りたいならそりゃカーボン買うでしょ」みたいなガチ勢の人も多い中でわざわざクロモリの自転車組んで、しかもキャリア用のダボ穴開けたりフロントに荷物積めるランドナー用のハンドルつけたりと普段の走行性置いといて旅行に行けるような組み方にした。

荷物積むのにも苦労ないし、ツーリング車みたいに丈夫さ優先で走行性が落ちるやつでもなく、納車されてから900kmくらい走ってようやくフル装備のパッキングで旅に出れた。いつも走ってるバイクでそのまま旅に出るって感じもいいなあ。そうそう、こういうの。


カーブやブレーキング、少しずつ馴染んできた感覚があって少しずつ走るのが楽しくなってくる。ああ、自転車楽しいな。人によって楽しみ方はいろいろで、僕は旅に出たかったからこうしていつものチャリで家から離れたところをそのまま走ってるのとか楽しくて仕方ない。子供と行く安全な旅行とは違う、もっとプリミティブでざらっとした手触りのある旅。仕事や家庭や家のローンやややこしいこと一旦置いといてとりあえずペダル踏んで坂を登ってキャンプして飯食って変わる景色を眺めて行く感じ。そうそう、こういうの。

30代後半のおっさんが集まって休みに遊ぶの is 最高

サラリーマンの僕、自営業の友人、ショップ勤務の友人。当然家庭や仕事もあり、休みも合わず、たまに平日夜に集まって飲んだりすることはあってもみんなで予定合わせて走りに行こうぜってなることはほとんどなかった。

家の用事済ませたり、子供を幼稚園に迎えに行くから何時までに戻れるルートでとか考えたり、みんな少しずつ都合つけながら日程合わせてキャンプに向かう。必要な道具や自転車本体の値段はさておき、2日間でかかったのは5,000円くらいで、一晩飲みに行って使う金額思えば全然たいしたとこないなあって程度でこの満足感である。結構疲れたけど僕も帰ってから子供迎えに行ったり食事の準備したりする。


家庭にもよるけど、こんな事そんなにしょっちゅうあるわけでもないから僕も目一杯楽しんでやろうと思いながら走ってるしその分奥さんにも自由に遊ぶ時間作ってあげてバランスも取ろうとする。家族の時間はもちろん大事だけど自分が好きに過ごす時間もたまにあると最高。

子供が少し大きくなってきて、親の都合であちこち連れ回されるのもめんどくさくなってきてるからその辺はリクエスト聴きながら子供自身が楽しめるようにと環境は整えてやりたい。その上で僕も好きなことするから君達もなんか楽しいこと考えなさいよと伝える。

そのバランスはこれからも大切だな。よく働き、よく遊び、自分だけの無理を通さずみんなで楽しめる感じのやつ。また機会をみて走りに行きたい。