Play! Bike! Camp! バイクパッキング記録ブログ

40代子連れのおっさんが、バイクパッキングやポタリングする記録のブログ。

バイクパッキングで砥峰高原にキャンプライド行って来た

先週の土日に兵庫の砥峰高原まで行って来た。輪行&バイクパッキングのスタイルで、姫路まで電車で行ってからそこから自転車。2日で140kmとロングライド慣れてる人には全然日帰りの距離だけど十分楽しかった。



砥峰高原について

姫路から北に向かい急な坂をガッと登ると現れる一面ススキの高原があって、「ノルウェイの森」とか映画の撮影にも使われるような絶景のところがあるというのでそこを中心にコースを考えてみた。自転車乗りのTwitterinstagramをフォローしてると美味しい食べ物の店や景色の綺麗なところの情報がわんさと入ってくる。そんな中で見かけた1つが砥峰高原で、地図で調べて行けなくもないなあとそこからルートを考える。

旅程、ルートの考え方

輪行バイクパッキングが好きな理由はとにかくその旅程が自由なことで、車で行くと駐車場に戻らないと行けないし、全行程自走なら脚力と時間次第で行ける範囲も自ずと限られてしまう。

その点輪行だと目的地を決めればそこまでのおおよその距離でスタート地点を決めるだけでいいし、目的地になりそうなところは大体アクセスが悪いのでその近くまで可能な限りショートカットもできる。「バイクパッキングとは」「海外のトレイルでは」みたいなのもまあわかるんだけど日本でサラリーマンが趣味にやってる程度だとそんなにヘビーでなくても全然構わないわけで。


まずは目的地を決めて、その近くのキャンプ場に当たりをつける。キャンプ場にチェックインするのが日没くらいと考えるとその時点でおおよその行動パターンは決定。今回は近くにあるキャンプ場が一択だったのでスムーズに決まった。


後、友達誘ってみたけど予定が合わなくて、一人で行動できるようになったのも好きに旅程を組む上では気楽だったな。予算、時間、集合、道具。あまり気を使わなくて済むのは気楽。寂しくもあるけどね。


ということで、初日は姫路からキャンプ場まで60km程度、翌日は高原行ってから篠山方面まで下り基調の80kmくらいでおおよその予定も決まった。あとはまあクリティカルに迷わなければ電車も適当に走ってるしなんとかなるだろうと気楽に構えていく。

どうせそんなに早くないし荷物も積んでるし、12km/時間くらいで距離を計算すると休憩も寄り道も適当にできるようになるというのが経験則からわかってて、もっとストイックに走るなら15-18km/hとかで、走行時間(≠トリップ時間)あたりでは20km目指すとかになるだろうけどキャンプメインになるとそこまで頑張らなくてもいいよねと思って比較的ゆっくり計画を立てることにしてる。

1日目 堺→姫路→研山高原

家から駅までささっとチャリで行って輪行バッグに入れて地下鉄に乗ったらスタート、とここまでは何の心配もなかったのに忘れ物多発して3往復。無駄に1時間も使ってしまったところからスタート。でもそれも1人だと「なんとかなるかー」と思えるので気楽。

大阪から新快速乗り込んだあたりは流石に混んでるけど三ノ宮越えるとのんびりして来てKindleでダラダラと漫画読みながら姫路に到着。Kindle軽くて電池の心配もなくほんとにいいなあ。


そして姫路から走り出す。政令指定都市世界遺産もある街中から、郊外→新興住宅→里山→山、とどんどん景色が変わっていくのが面白い。最初は基本的に平地なので漕ぎ出しも順調。ラーメン食べて晩御飯の食料買いにスーパーやかまぼこ工場寄って前半戦は順調。道も平らだしね。



後半から山が始める。グーグルマップでも途中で途切れるような林道で、他にも走ってる人がいるのでなんとかなるだろうと気楽に向かったらこれがなかなか大変だった。


少し登って、雪彦山を遠くに眺め、達成感に浸ってみたもののまだ残り距離はたくさんあって、そこからがきついアップダウンの始まりだった。


坂がきついのはまだなんとかなるけど、フレームバッグに荷物が多くなるとどうしても膨らんでペダリングに無理が出てくる(これは今後のパッキング課題だな)し、時折出てくる未舗装の砂利道が上り下り関係なくカーブでも出てくるのでスピードも上げられず。そしてきわめつけは思ってたより早く水がなくなって来たこと。コンビニとは言わずとも、休憩できるようなところや自販機はあるかなとタカをくくってたらそれが全くない。


補給食、水分、甘いものをちょくちょく口に入れながらハンガーノックにならないようにと走っているけど水がなさそうなのは辛かったな。飲み干したらやばいと思って少しだけ残したままで可なりの距離を走った。


身体の辛さとは裏腹に景色は最高。テンション上げて乗り切ろうとすると砂利道。いやあ、なかなか大変だった。



キャンプ場にたどり着いた時にはもう薄暗くて、とりあえず水分とビール摂ってタープ張ってたらもう暗くなって来た。間に合ったと安心するとともに朝の忘れ物がこんなところで効いてくるとはと苦笑い。


キャンプ場の風呂(めちゃくちゃ綺麗だった)に入って晩御飯食べて、サッカーの試合をネットで眺めて(けちょんけちょんに負けた)そのまま寝袋にくるまってさっさと就寝。翌日は距離もあるから回復大切。

最低気温10度のタープ泊

もう少しマシかと思ってたけど前日の予報で最低気温は10度、やばいなあとビビるほどではないけどきちんと装備は備えておかないといけないくらい。前に山添村行った時もそんなもんだったかな。

ライド用に着てたモンベルのジオラインの上にジャージ着て、その上からArc'teryxの冬用保温レイヤーのArgus Jacketを着用。もう一枚ユニクロのダウンも持ってたけどその出番はなかった。

ギアは、快適温度9度まで対応のモンベルアルパインダウンハガー800に、SOLのエスケイプbivy被って保温もバッチリだった。虫も来ないし風も強くなくてかなり快適だった。ダウンの快適さはあるけどSOLは伸び縮みしないのでその窮屈さはあったけどその辺は致し方なし。


朝は5時に目が覚めだけど寒くて出る勇気がなかったので日が昇る7時前までダラダラと過ごしてた。


2日目 砥峰高原→西脇→丹波

研山高原から砥峰高原まではサイクリングロードみたいな舗装された登山道を通って6km。アップダウンはあるけど脚も回復してるしススキは綺麗だし走っててかなり快適だった。


そしてたどり着いた砥峰高原はやはり綺麗だったあと半月後くらいがススキは見頃なのかもしれないけど十分綺麗だったし、朝早く出て着たから人も少なくてそれもすっきりしててよかったな。


坂を登って、景色が広がって眺めがいいところ、となるとどこも大体かなり登らないといけないんだけれど、登りばかりだった前日を振り返って色々報われたような気がして一息つく。この瞬間が苦労して坂を登る醍醐味だな。


そしてそこからはダウンヒル。20kmくらいの距離を一気に下る。ジオラインの腹巻つけて、ウインドブレーカ羽織って一気にダウンヒル。後から見たら70km/h出てたみたいで多分自分史上最高速じゃなかろうかと。楽しかったな。登りはきついけどこの達成感と下りのために走ってる気がするよ。


腹巻かなり有能でこれは今年の冬活躍してくれそうです期待大。ウインドブレーカはふつうのGore-Texの雨具をそのまま使ってるから専用品やっぱり必要だなと感じた。走ってみるとわかるけど専用品にはちゃんと理由があるんだよねえ。うむ。


坂を下ったコンビニで食料品を補給。今日は途中でコンビニもあるしがっつり山中走るわけじゃないから買い込まなくても良いけれど、前日の反省も生かしておにぎりやシリアル、甘いものを買い込んでバッグに入れておく。これが後でとても役に立つ。もちろん都度コンビニに寄ってもいいんだけど時間のロスも大きくなるしね。


その後は、地図を眺めながらひたすら東へ向かう。全体的に車の少ないルート選んでるのもあって走るのはなかなか快適。大きな峠こそないもののアップダウンはそこそこあるし、変わっていく景色を眺めながら走るのはやっぱり楽しい。特になんてことないルートだけど、日常から離れて地図でしか見たことない地名を通り抜けて街から街へと走るってのはなかなか楽しい体験だな。もっと極端に景色がいいところみたいな走り方もあるかもしれないけれど、補給出来るかみたいのとそのへんはバーターなんだろうな。


ゴール手前6kmくらいのところで丹波温泉に到着、前に来たことがあるところなので勝手もわかるしゴールまでもう一息と安堵する。風呂で一息ついて、予定より早く駅まで行けそうなので帰宅時間の目安を家に連絡。輪行バッグに詰め込んで電車に乗って、三田、宝塚と日常の景色に近づいていく。旅が終わる。



疲労感はもちろんあるけど、達成感の方が上回っていて、分かち合う仲間も居なけりゃ大きな駅でもないからカタルシスみたいなものもないんだけれど、でもとにかく無事に自分の小さな旅は終わりを迎えた。


砥峰高原は楽しかったので、また誰か一緒に行きたいなと思うけど、前後の林道とその後の淡々とした移動は別にセットじゃなくてもいいかなあ。そんなこと言ってるとルートの決めようがないんだけれど。全体的にはとても楽しかった。

走ってみてわかること

どんな道具が必要か、どのくらいの荷物なら無理なく走れるか、時間と距離の設定はどのくらいが適切か。そういうのは自分で走ってみるとどんどん経験則として理解できるようになる。

多分もっと距離を走ることも可能だし、荷物を増やしたり減らしたりも出来そうだけど、今のペースはなかなか嫌いじゃないので今後もルート考えるのに参考にしたいもんだな。

バランス良く楽しめそうなのはこんなもんかな

  1. 自宅から電車移動が2時間程度
  2. 2日間の走行距離が120-160kmくらい
  3. テント(タープ)張ってのんびりキャンプ

キャンプは移動のための中継地点ではないので、そこものんびり楽しめるのがベストだな。遊び道具と調理器具増やしてまったり過ごすのが楽しそうだ。


次のキャンプは来年5月くらいだろうか。またあれこれ楽しく考えよう。