待望のクロモリバイクが納品されて週末のたびにいそいそと出かけてる。ワクワクする感じは一緒にオーダーした奥さんも一緒で、あまり表には出さないけどかなりテンションは上がっている様子。
うちの両親は休みのたびに2人でテニスに出かけてたけど、40近くになると「一緒に体を動かす事」は結構大事だなと思う。運動しなくなってくるし、結婚して10年経つと子供のこと以外の共通の話題も尽きてくる。仲はいいけどね。
奥さんのスペック
- 30代2児の母
- 運動は今までそんなにちゃんとしてない
- 一度ハーフマラソンは出たけどそれ以降走りに行くことも減った
- 運動しないといけないと思いつつ時間が取れない
- 愛車は前後子乗せの丸石ママチャリ(26kg)
- 周りにチャリ乗り多く耳年増
- ロードレースはよく見る
- 好きな選手はキンタナ
体育会系クラブにいたわけでもなく、意識的に身体を動かしてたわけでもなく、結婚して何回か一念発起してジョギング始めたりジムに通ったりするけど時間が取れなくなって続かないよくあるタイプ。
周りにチャリに乗ってる人多くて、私もいつかかっこいいの欲しいなあと憧れる。スポーツタイプのチャリに乗ったことはなかった。で、「あんたが買うんやったら私も買う」と去年同じタイミングでクロモリをオーダーした。初心者でいきなりクロモリオーダーという一足飛び感あるけど、「とりあえずクロスバイク買って慣れたらロード」みたいのもお金かかるし、結局形や塗装や好きなものを突き詰めたらオーダーが1番近道だったのでそんなもんかな。
で、その奥さんと自転車乗るのに今心がけている事をまとめてみる。
ポイント① 相手のテンションが上がるまでは無理しない
漫画「ハイキュー!!」でも書いてあったけど「相手が自分より高いテンションで来ると冷静になる、の法則」てのがあって、チャリが届く前はこれで何度かたしなめられた。どこに行こうとか、ビンディングどうするとか僕としては一緒に出かけられるの楽しみだったのであれこれ提案したりするんだけど、奥さんとしては前にイベントで試乗したくらいしかロードに乗った事なくて、どのくらい自分が楽しめるのかわからないし不安が大きいと。そりゃそうだ。
高い買い物だから楽しめるのが1番だけど、まずは乗ってみて軽く走って、自分の気分が上がってるポイントを見極めないと楽しいかどうかもわからない。そこに僕があれこれけしかけず「輪行バッグってどういうのがいいの?」みたいな質問が出て来るまではじっとこらえておかないといけない。
話してる感じやツイートしてる内容見る限りかなり楽しそうではあるので、その辺はちゃんと会話してテンションの上がるポイントを理解してあげるのが良いはず。
例えば、こんなところ
- どのくらいの頻度で乗りたいか(毎週とか別に乗らなくてもいいよー、とか)
- どんな道を走りたいか(平地とか坂とか、車の少ないところとか)
- なんのために乗るのか(ダイエット、遠出、美味しいもの食べに行くなど)
- 道具の好みや機能について(ああいうピッチリしたのは着たくないなーとか)
あたらめて考えると子供と同じだけど「自分がやりたいと思う事」には積極的になるけど「誰かにやらされてる事」は楽しくないから、何かアクション起こすのを気長に待ってあげるのが良いんじゃないかな。これは男友達にも同じこと言えるね。
ポイント② 「べき論」みたいな意見を押し付けない
自転車乗りに限らず経験を経てたどり着いた「こうあるべき」みたいな話っていくつかあるけど、それもポイント①と同じく自分がその答えに辿り着くまでは軽い助言こそすれ、押し付けるのは良くない。
こないだアップダウンのあるコースを40km近く走ってみたら、例えばペダルがブレるの怖いとか汗が残ると冷えるとか荷物を入れておけるバッグがいるねとか当たり前のことに気づく。ビンディングはあるに越したことはないけど、慣れるまではかなり危険も高くなるので初心者は当面いらないと思うし(靴も制約されるし)、インナーウェアはジオライン着てたのでまだマシだけど、最初から「こうあるべき」と言っちゃうと面倒臭さが前面に出るよな。
汗や動きやすさ、諸々の結論としてピッチリのジャージが良いならそこから買えば良いわけだし、「先人の知恵」と「お節介」は紙一重。もちろん最初に買っといた方が良いものや後から変えられないこともあるからその辺は助言すべきだけど。
片面SPDのペダルを最初に購入したけど、クリート面が上に来る構造になってていちいち回すのが面倒だというので、だったら少し重いフラットペダルに変えても良い。結局「乗りやすい」のが1番だよねえ。
ポイント③ 快適さについては最初から気をつける
先のやつと矛盾するけど、快適さについてだけは最初から気をつけないといけないかな。乗ってて「怖い」「しんどい」と思うとわざわざ次乗らないもんなー。
- サドルは慣れるまで低めにしておく
- サドルはクッション多め
- パッド付きインナー、汗取りレイヤー辺りは良いものを使う
40km乗ってみてお尻が痛くなることもなく汗の不快感もなかったということで一安心。僕は初めて学生の時に買ったプジョーのMTBでいきなり四国一周しようとしてケツ痛くて悲惨だったものなぁ(遠い目
ウェアも好きなもの着れば良いと思うけど、インナーだけは快適にしとかないとしんどいと思う。後は股間の痛み。
「痛いのは最初だけ」「じきに慣れる」とか言って筋肉バカな返答してると乗ってもらえなくなると思うので、穴あきサドルとかなにがしかの対処は必要なんだろう。そういうところちゃんとコミュニケーションとるという自転車以前の夫婦の話が結局大事なんだという結論です。
ポイント④ 一緒にやることとやらないことを切り分けて共有する
あれこれ自転車で行きたいところややりたい事はあるけれど、まだ乗り始めたばかりの奥さんと、峠越えに行ったりバイクパッキングしたい僕とでは当然隔たりがある。それはまあ当然のことで、その上で意識のすり合わせや切り分けをどうしていってお互いストレスなく楽しむかって事かな。
一緒にやりたいと思う事はいろいろ。
- 近所のうまいもん食いにサイクリング
- ロングライドイベントで旅行したりうまいもん食いにいったり
- 2人ぶんの荷物積んで輪行やバイクパッキング
でもまあとても現実的な問題としてまだ小さい子供がいて、週末放っておいても勝手に飯食って宿題もするってわけでもないから2人で泊りがけってのは現実的な選択肢にはない。昼飯の前後どちらかで2〜3時間くらい走りに行くのが今はいいところ。でもそういう目標や夢がある事はなんとなく話していて、ビワイチでもアワイチでも、子供がもう少し大きくなったら朝から車で出かけてもなんとかなるだろうと思ったりする。
一緒に走りに行く時は今はスピードやコースもゆるい感じで考えておいて、坂道走りたい時は1人で朝からさっと行くしそのバランスじゃないかな。幸いバイクに乗るのは楽しんでるみたいだから、自分が留守番して走っておいでというときもあれば逆もあって、同じように子供と遊ぶ時間も大切で楽しいから何かに極端に寄らずにバランスよく楽しめるのが良いはず。
と、まとめてみると自転車の話でもなんでもなく、バランスよく仲のいい夫婦の話になるんだけどそんなもんなんだろうな。